MSFSのレッスンの担当は 飛行時間 8,000 時間の ロッド・マチャド氏である。
私は 実機パイロットと話す機会が多いが、飛行時間 8,000 時間を上回るベテランパイロットもいたし、飛行時間こそ少ないが 教官をしている元ラインパイロットもいた。シミュレータを否定する若いパイロットもいれば、シミュレータの必要性に理解を示す往年のパイロットもいた。また、自宅に帰ってまでも MSFSで遊んでいる事業用パイロットもいた。
日本BTAのFSセンターに、駆動軸が2つのシミュレーターや Boeing 777のコックピットや モーション付FSチェアーなどが 所狭しと並べられている。
そのFSセンターで、今回 1モニター装備 の FS チェア を使って訓練を始めたが、これは 椅子に小型サーボを2軸組み込んだモーション装置で、自宅など 狭い場所で 快適に フライトシミュレータが楽しめる。
難易度は標準、燃料は満タン、天候は快晴と設定した。
レッスン1 水平直線飛行
計器と景色を注意深く見回して、アナウンス通り飛行した。コンポジットフライトによる方向、高度保持のための注意配分に慣れて、うまく飛ばせた。
FS Chairに装備されているコントローラーの主要部品は 工業用のプロ仕様品で、 ヨーク は FRP仕上げのオリジナル で、操縦しやすい。
実機パイロットを見ていると、操縦桿は 軽く支持している程度の持ち方で、軽く持つのが コツらしい。
レッスン2 旋回
レッスン1で 操作とアナウンスと飛行の仕方は慣れたので、レッスン2に入った。
セスナ172Pの訓練実施要領に従って、パワー 2200rpm、 対気速度 95ノット、フラップ 0゜、高度 2000フィート で 旋回した。
最初は、上昇旋回、低速飛行時、針路修正時に使用される 緩旋回 (バンク 25゜以下)
次は、通常旋回、降下旋回、滑空旋回に使用される普通旋回 (バンク 25゜-- 35゜)
引き続き、旋回計の1目盛りで行う標準旋回 ( 角速度 3゜/秒 ) 2200rpm, 95ノット だったので、バンク角を 14.5゜ とした。
それぞれの旋回での操舵要領 ( ロールイン時の目標、姿勢の確認、舵の使い方、旋回中の景色の見え方、バンクプレッシャーの舵感、ロールアウト時の操舵 など) を習得した。。
MSFSのアナウンスを良く聞いて飛べば、実機要領も 何となく理解できると思った。
旋回計のボールを中心に保持するように うまく 旋回した。
FS チェアは、旋回計のボールの位置のデーターを読み込み 椅子を傾けているので、うまく旋回すれば 椅子は傾かず、遠心力相当の力を 体は感じない。
椅子が傾くと、傾きが少しでも 体に伝わる時には感覚的に増幅され、大きく揺さぶられる感じがする。
レッスン3 上昇と下降
姿勢を変えたら パワーを確認し、パワー調整後 トリムを調整し、2400rpm 70 〜76 ノットで 目標高度 100 フィート 手前まで上昇し、50 フィート手前からノーズを下げ 水平姿勢に移行し、100 ノットになるまで フルパワー。その後 2400rpm に調整した。
アナウンスが簡単に説明してくれるので、問題なく 操作できたが、上昇操作で FS チェアの ピッチ軸も動作し始めたので、緊張感は高まってきた。約15分のフライトだったが、神経を集中して飛んだ。
レッスン4 低速飛行
低速飛行は 失速速度より少し速いスピードで飛ぶ。着陸時や 着陸進入で混んでいるとき、他の航空機に接近したり、衝突したりしないためにも 大切なテクニック。 アナウンスが 速度と迎え角について 説明してくれるので、よく聞いて操作した。
上昇 下降での操作は 姿勢 ー パワー ー トリムだが、低速飛行の時は例外で、低速からの脱出の時は パワー ー 姿勢(向かい角下げ)ー トリムという順になる。低速飛行時の操縦桿操作は とても敏感で、失速に入ってしまってからでは リカバリーは大変なので、真っ先にパワーを入れてからの操作になる。
市販のコントローラを使ってコントロールすると、ニュートラルの位置が どうしても不安定になる。洋服や手が汚れない程度に 樹脂用のグリ−スを塗布すると、ニュートラルやセンターが出しやすくなり、不要な力を かけなくてすむ。
FS チェア についているコントローラーは ニュートラルや センターの精度が高く製作されているので、微妙なコントロールが可能で、今回の低速飛行も 簡単に終了できた。
レッスン5 離陸
まわりや アプローチしている飛行機が無いことを確認し、ブレーキを解除し、センターラインをトレースするよう ラダー操作し、フラップ 0、 1,500rpm フルパワー、対気速度 40ノット、ノーズウエイトオフ で、 55 ノットで 浮上し、フラップをあげ、2,400rpm 75 ノットで 200 フィートまで上昇し、トリムをセットし、トランスポンダーをオンにした。
FS チェアのラダーは パイプ形状のステップだが、実機と同じように機能する。
FS チェアは バランスのとれた剛性や コックピットに座っている雰囲気から、臨場感と操作性に優れていて、 操縦しやすい。楽しく 真剣に 練習できた。
約10分のフライトを 難なく クリアーできた。
レッスン6 着陸
失速速度に近い速度で、適切な着陸姿勢を保ちながら 滑走路上に 十分抑えた沈下速度で接地し、センターラインをキープしながら 滑走を止める訓練である。
これは シミュレーターの良い点だが、パート1では 着陸ルートに丸い輪が描画され、その丸い輪を通過するように降下すれば、理想的な着陸となる。アナウンスの指示通り操縦しないで 不安定になると、レッスンが 強制終了するので、何度か 途中で終わってしまったが、そのうち 綺麗に着陸できるようになった。
パート2では、丸い輪がないので、遠くに見える滑走路端に配置されたPAPI を見ながら 着陸進入する。
高度 800 フィートより開始し、フラップ 30、キャブヒート オフで、対気速度は ファイナルで 65ノットに減速し、スレッショルドで 60 ノットになるよう ピッチを変えないよう パワーを絞り、フレアー、タッチダウン、ランディングロール、ノーズウエイトオフ、フラップアップした。
フレアー以降は、滑走路に着ける事を考えずに 軸線を合わせたら ひたすら降下速度を減少させるように 意識した。
レッスン7 単独飛行
滑走路から始まる。
離陸から順調に上昇目標の 2,000 フィートまで到達、慎重に 水平飛行をしたが、”うまく飛行できないようですね。一度中止します。もう一度勉強してください” と アナウンスされて 終ってしまった。
確認すると、高度 1,500 フィートで 水平飛行するところを、2,000フィートで 水平飛行していた。 ATC画面を良く読まず、思いこみで 飛行したので、失敗した。
再度挑戦! 難なく離陸。目標の 1500フィート、2200rpm、80ノットを維持する。今回はうまく行った。
トリムを微妙に調整して、上昇率計をよく見て、指針が真横になるように微調整した。指示に従って左ターンを何回かして、滑走路に向かった。トリムを頻繁に使い、早く正確にトリムをセットして、ピッチングのない綺麗な飛行ができた。
着陸は、滑走路端にあるパピーをよく見て 正確に進入した。滑走路に入ったら、エンジンをスローにし、着陸しない気持ちでセンターラインを真ん中に 小さな舵で調整した。やがて、メインギアが 接地し、少しだけピッチを引き気味にして ノーズギアを優しく接地し、センターラインをトレースするように ラダー操作して ブレーキをかけた。
無事帰還し、アナウンスで 見事な着陸をほめられた。
合格したので、下の画像のような修了書を貰った。シミュレーターだとは言っても、何となく 嬉しい。

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